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CSRレポート2007
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老朽化による看板落下等の事故を防ぐ為に、最新の検査システムによる
看板の検査と診断に取り組む“看板ドクター”について。

開発室室長
一級建築士 梶原譲治


外観からは想像できない内部鉄骨の腐蝕もあります。

――当初、「人間ドック」をイメージして検査システム開発に取り組んだとのことですが、そのきっかけは?

益谷 屋外に設置されている看板は、長い間風雨に晒されます。外装板や支柱など目で見て分かる汚れや錆びもあれば、外観からは想像できない内部鉄骨の腐蝕もあります。お客様が気付かない所で深刻な劣化が進み、強風時や台風時、地震時に落下や倒壊などの重大事故につながる恐れがあります。「人間ドック」と同じように、外からは分からない部分の状態を検査で的確に把握し、お客様に報告、必要な処置をご提案したいと考えました。又、なるべくお客様の負担を減らし、短時間で検査出来る様検査機器を選定、活用しております。

――どのような検査機器を使いますか。

益谷 外装板や表示面を取り外したり、大型の重機を使用したりという方法は、費用の面、時間的な面でもお客様に大きな負担をお掛けします。「看板ドクター」では、内視ビデオ付き診断スコープを使用しわずかな隙間から看板内部の状況を把握出来ます。撮影した画像は、診断結果と一緒にお客様にご提出します。又、「アンカードクター」は当社で研究、開発、試験を重ねて特許を取得したアンカーボルトの引抜き耐力試験です。

看板鉄骨の腐蝕状況

屋上広告塔下端鉄骨
袖看板ブラケット鉄骨
袖看板内部鉄骨
ポール看板ブラケット

カメラスコープ
ライトスコープ

内視鏡カメラにより撮影された腐蝕状況

袖看板内部鉄骨
ブラケット内部鉄骨

――「アンカードクター」の特長とメリットは?

梶原 アンカードクターの特長は応力の大きさを計測するために、塑性変形という物質の性質を利用したことです。塑性変形は弾性変形と違い非線形なので、従来、それを測定に利用するという発想がありませんでしたが、その変形量が大きいというところに着目しました。又、測定精度を明確にするため、回帰分析という統計解析手法を採用しました。アンカードクターの利点は看板を外さずにアンカーボルトの引抜き耐力を確認できるという点です。

「アンカードクター」
特許第3779722号

法令チェックも組込み、社会からの要請に応える事業活動。

――診断項目の最初に法令に関してのチェック項目がありますがなぜですか?

益谷 社会のCSRに対する意識が高まっています。屋外広告物法の改正により各自治体の条例が見直され、サインに対するコンプライアンスが注目されています。これは、無登録業者や違法広告物が氾濫している現状を映し出していますが、お客様自身が所有する看板が違法であることに気付いていない場合もあります。私共はプロとして関連する法令を洗い出し、遵法での改修方法をご提案する義務があると考えています。

――今後、CSR対応を意識した開発室の活動は?

梶原 先ず、製品の安全性に関する提案をしたいと思います。地震、強風や火災に対して安全であることは勿論、それらの被害の予防対策まで検討する必要があると思います。又、省資源のため、リサイクル、耐久性の向上やエネルギー使用の効率化なども外せない項目です。その他、看板が犯罪防止に貢献できると良いなと思っています。


看板が道路上に突き出ていませんか?
突出看板の場合、敷地内から突き出る場合は 「道路占用許可申請」の届出が必要です。 (屋上看板の場合は、壁面より突き出ること自体がNG!) 他に、設置する高さの制限もあります。(道路法第32条)より
看板の高さは大丈夫ですか?
看板の高さが4mを超えた場合は「工作物確認申請」 による構造の審査が必要です。
(建築基準法第88条)より

看板の色合い・大きさは大丈夫ですか?
都道府県で定められた「屋外広告物条例」・「都市景観条例」によって、届出が必要な場合があります。 地域によっては、色合い・大きさなどが制限されます。

防火地域の規制をご存知ですか?
防火地域内にある看板、広告等で、建築物の屋上に設ける もの、又は高さ3mを超えるものは、主要部分を不燃材料で造るか、又は不燃材料で覆わなければなりません。
(建築基準法第66条)より




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